
この音源、ミュート奏法が入ってない…
そんな経験、作曲やアレンジをしているとよくありますよね。
ブラスやストリングスの“ミュート音”は、楽曲に深みや緊張感を与える大切な要素です。
でも、すべてのライブラリに収録されているわけではありません。
この記事では、Sordinaの特徴や活用法、どんな人におすすめなのかを、具体的に解説していきます。
Sordina:仮想楽器に現実の「ミュート」を加える驚きのエフェクトプラグイン

Sordinaは、リアルな録音からモデリングされた260種類以上のミュートモデルを内蔵し、ブラスやストリングスに加えることで、まるで「録音段階でミュートされていたかのような音色」を実現します。
しかも、現実には存在しないような組み合わせ(例:ファゴットにハーマンミュート)まで可能。
以下ではSordinaの魅力を、分かりやすく紹介していきます。
Sordinaの主な特徴

- 実録音を元にしたミュートエミュレーション
- 既存のEQやマルチバンドエフェクトでは到底再現できない、リアルな「ミュート感」を実現。
- オーケストラ楽器ごとの挙動までしっかり再現。
- 260種類以上のミュートモデル
- ブラス用178種類、ストリングス用86種類、サックス用3種類を搭載。
- 標準的なストレートミュートやカップミュートから、ハーマン(+ステム付き/なし)、ピクシー、プランジャー、フェルト、練習用ミュートまで網羅。
- ストリングスには、フラウタンド(フルートのような音色)やスル・ポンティチェロ(駒近くの演奏)、コル・レーニョ(弓で叩く)など特殊奏法のエミュレーションも含む。
- 既存のライブラリにミュートを後付けできる
- ミュートのないバーチャル楽器音源にも使える。
- 「Spitfire Symphonic Brass」など、リバーブ感のある“ウェット”な音源でも効果が実感できる。
- 現実では不可能なミュート効果も試せる
- トロンボーンにプランジャーミュート、チェロにハーマンミュートなど、創造的な音作りが可能。
- サウンドデザインやモダンな劇伴音楽制作にもおすすめ。
- 使いやすい操作画面
- インストゥルメントやオーディオトラックに挿して、ミュートを選ぶだけの簡単操作。
- 音量調整に加えて、パラメトリックEQ、サチュレーション、ミックスバランス調整も可能。
- スペクトラムアナライザーとメーター表示付きで、リアルタイムに効果を確認。
- ワウワウ・コントロール対応
- プランジャーやハーマンミュート使用時には、MIDIコントローラーやオートメーションでリアルタイムに「ワウワウ効果」を付け加えられる。
- 軽量設計
- RAM消費は最小限(512MB程度)、ストレージも約100MBと非常に軽量。
- 複数トラック同時使用でも動作が軽く、プロジェクトが重くなりにくい。
Sordinaの使い方・活用法

Sordinaは、単なる「ミュート効果を加えるプラグイン」ではありません。
音楽制作における柔軟性や創造性を広げる、多機能で革新的なツールです。
ここではSordinaの具体的な活用法を、シーン別に分かりやすく解説します。
- ミュートの無いライブラリに“足りない要素”を補完
多くのオーケストラ音源では、ミュート奏法が省略されていることがあります。
Sordinaを使えば、未収録のアーティキュレーションもリアルに再現できます。 - ブラスセクションのリアルさを向上
カップミュートやバケットミュート、ハーマンミュートなどを使い分けることで、金管セクションの表情が豊かに。
とくに映画音楽やビッグバンドなど、ニュアンスが重要な場面で活躍します。 - ストリングスに特殊奏法を追加してサウンドデザイン
コル・レーニョやフラウタンド、スル・ポンティチェロなど、通常は別録音が必要な奏法を後から付与可能。
SFやホラーなどで効果音的に使うのにも最適です。 - バーチャル楽器だけでなく生録音にも対応
実際に録音されたブラスや弦のトラックにSordinaを挿せば、後からミュートをかけたような音色に変化します。
演奏を録り直す必要がなく、時間とコストの削減に。 - “ありえない組み合わせ”で創造的な音作り
ファゴットにハーマンミュート、チェロにカップミュートなど、現実には存在しない組み合わせを試すことで、意外性のある音響表現が可能です。
現代音楽やアバンギャルドなサウンド制作にも向いています。 - ゲームや映像音楽でのシーン分けに便利
同じテーマのメロディでも、ミュートの有無で雰囲気が大きく変わります。
静かなシーンは“ミュートあり”、盛り上がる場面では“ミュートなし”というように、簡単に演出の切り替えができます。 - DAWとの連携で「ワウワウ」効果を演出
ハーマンやプランジャーミュートを使う際は、MIDIコントローラーやDAWのオートメーションでリアルタイムに“ワウ”を付けられます。
ジャズやファンクなどのグルーヴ感演出にも。
Sordinaがおすすめな人

Sordinaは独特なコンセプトを持ったエフェクトプラグインですが、実際には多くの音楽制作者にとって「痒いところに手が届く」ような存在です。
以下に、特にSordinaをおすすめしたい人のタイプをまとめました。
- オーケストラ音源を多用している作曲家・編曲家
既存のバーチャルインストゥルメントでは対応しきれない「ミュート奏法」を自在に再現できます。
作業の幅が広がり、より完成度の高いアレンジが可能になります。 - 劇伴・映画・CM音楽などを制作するクリエイター
「静けさ」「緊張感」「距離感」など、ミュートを活用することで映像のニュアンスにぴったり合わせた音作りができます。
シーンごとの変化付けにも便利です。 - 個人制作でコストや作業効率を重視するDTMer
ミュート付き音源を追加購入する必要がなく、既存ライブラリを最大限に活かせます。
しかも軽量で、PCのスペックに不安がある人でも安心です。 - サウンドデザインや現代音楽、アンビエントに興味のある方
通常では不可能な「ミュート×楽器」の組み合わせで、独創的で実験的なサウンドを生み出せます。
抽象的な音作りに挑戦する人にとっては魅力的なツールです。 - リアルなニュアンスにこだわるプレイヤー系制作者
ブラスやストリングスの微細な表現にこだわる方には、単なるEQでは得られない「本物らしさ」を感じられます。
特にソロ音源との相性が抜群です。 - CPU負荷を気にせずに多数のトラックでミュート処理を使いたい人
RAMやディスク容量を大きく使うことなく、複数のトラックに挿しても安定動作します。
大規模な編成でも問題なく運用できます。
実際に使っているユーザーの声

- 「30種類以上のミュートを各ブラスセクションに使えるなんて感動!」
→ 単なる「オン/オフ」のミュートではなく、多彩な選択肢に驚く声。 - 「今までEQでなんとかしてたけど、Sordinaのリアルさには敵わない」
→ 物理的な特性までモデリングされた音作りに評価。 - 「ライブラリにミュートが無くても大丈夫になった。RAMも節約できて嬉しい」
→ バーチャル音源の限界をSordinaが補ってくれるという実感。
よくある質問と回答
- ソロでもアンサンブルでも使用可能?
→ 可能。特に乾いた(リバーブの少ない)ソロ音源との相性が抜群。 - バーチャルインストゥルメントでも使える?
→ もちろんOK。MIDI出力に挿すだけで使える。 - ブラス以外にも使える?
→ はい。音声信号であれば種類を問わず適用可能。 - Pro Toolsでも使える?
→ 2024年7月よりAAX対応。Windows / Macどちらでも使用可能。
対応フォーマットとOS
- AU / VST3 / AAXに対応。
- Windows、macOS(Apple Silicon含む)、Linux(Ubuntu 16以上)で動作。
まとめ:Libre Wave「Sordina – A Muted Instrument Emulator」ブラス音源に息を吹き込む“隠し味”!既存のブラスやストリングス音源に、まるで本物のような多彩なミュート奏法を追加できる最強エフェクト|DTMプラグインセール
Sordinaは、オーケストラ系の音作りを行う全ての制作者にとって、非常に強力なツールです。
・Sordinaは、実録音からモデリングしたミュート音を加えられるエフェクトプラグイン
・260種類以上のミュートモデルで、現実・非現実問わず幅広い表現が可能
・既存の音源ライブラリに不足している“ミュート奏法”を後付けできる
・ブラス・ストリングスだけでなく、あらゆるオーディオに使用可能
・劇伴・ゲーム音楽・現代音楽など、用途に合わせた応用がしやすい
このように、Sordinaはただの「音変化プラグイン」ではなく、作曲・編曲の表現力を根本から底上げしてくれる強力なツールです。
ミュート奏法に関する“選択肢の少なさ”に悩んだことがあるなら、一度試してみる価値は十分にあります。