
録音した声が思っていたよりこもって聞こえる
同じマイクなのに左右で音が違う
そんな経験、ありませんか?
マイクの音質は意外と不安定で、ちょっとした個体差や周波数のクセによって、録り音に大きな影響を与えてしまいます。
この記事では、このプラグインの特長や使い方、どんな人におすすめかをわかりやすく解説します。
録音のクオリティをワンランク上げたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
MathAudio Microphone EQ:マイクの音質をワンランク上げる補正プラグイン

マイクの音に違和感を感じたことはありませんか?
録音した声が「実際と違う」「少しこもっている」「マイクによってバラつきがある」——。
そんな問題を根本から解決するのが、MathAudio Microphone EQです。
このプラグインは、マイクの周波数特性を自動で測定・補正し、音を理想的なバランスへと整えてくれます。
では、その具体的な機能とメリットを詳しく見ていきましょう。
MathAudio Microphone EQの主な機能と特長

主な機能と特長は、以下の通りです。
マイクの音をフラットに補正
- 周波数特性を線形化
多くのマイクには「ピーク(出っ張り)」や「ディップ(へこみ)」があり、これが音のクセや不自然さの原因になります。MathAudio Microphone EQはそれらを検出・補正し、原音に忠実な“フラットな音”に仕上げてくれます。 - 64bit処理 + 最大384kHzの高解像度対応
プロ仕様の高音質処理を実現。レコーディングからライブまで、あらゆるシーンで透明感のあるサウンドが得られます。
異なるマイクを同じ音に「マイクマッチング」
- 参照マイクに音を合わせられる
比較対象となるマイク(理想の音が出るマイク)と、補正したいマイクの音を比較して、補正ファイルを自動生成。
手持ちのマイクを高級機に近づけることも可能です。 - 実際の使い方:10秒話すだけで自動補正
DAW内でプラグインを立ち上げ、2本のマイクを同時に接続。
マイクに向かって約10秒間しゃべるだけで補正ファイルが作成されます。
ステレオ録音のための「マイクペア調整」
- 左右マイクの音質差を解消
同じモデルのマイクでも個体差があります。これが左右で微妙に音質が異なる原因に。
MathAudio Microphone EQを使えば、左右マイクのばらつきを解消し、より自然なステレオ感を得られます。
キャリブレーションファイル対応
- 測定用マイクの特性も補正
測定用マイクの周波数データ(キャリブレーションファイル)を読み込むことで、より精密な補正が可能になります。
音響測定にも使用できるレベルの精度です。
2種類の補正方法を選べる
- リアルタイム補正(同時接続)
ターゲットマイクと参照マイクを同時に接続し、音を同時に入力することでリアルタイムに補正ファイルを生成。 - 後から補正(WAVファイル)
ステレオWAVファイルとして収録し、後でDAW内で補正ファイルを作成する方法。
録音済み素材の補正にも対応しています。
MathAudio Microphone EQの使い方・活用法

MathAudio Microphone EQは、単に「音を良くする」ためのツールではありません。
使い方次第で、収録環境や使用マイクに関係なく、安定した高音質な録音が可能になります。
以下では、具体的な活用シーンを紹介します。
- ボーカル録音の音質補正
- どんなマイクでも、収録する声に「クセ」が出てしまうことがあります。
MathAudio Microphone EQを使えば、不要なピークやディップを抑え、声の輪郭を自然に保ちつつ、聞き取りやすい音に整えることができます。
- どんなマイクでも、収録する声に「クセ」が出てしまうことがあります。
- 複数のマイクを同一音質に揃える
- 同じマイクでも製品ごとに微妙な違いがあり、特にステレオ録音やバイノーラル録音ではその差が顕著です。
EQを使ってマイクをマッチングすることで、定位が安定し、空間表現が向上します。
- 同じマイクでも製品ごとに微妙な違いがあり、特にステレオ録音やバイノーラル録音ではその差が顕著です。
- ナレーション・配信・ポッドキャストの音質向上
- リスナーにとって「声の明瞭さ」は非常に重要です。
音のムラやこもりを抑え、コンプレッサーやノイズリダクションをかけなくても、クリアな音を実現できます。
- リスナーにとって「声の明瞭さ」は非常に重要です。
- 異なるマイクのキャラクターを統一する
- 複数の収録素材を別々のマイクで録音した場合でも、MathAudio Microphone EQを使えば音色を近づけることができます。
編集作業の効率が上がり、聴感上の統一感も得られます。
- 複数の収録素材を別々のマイクで録音した場合でも、MathAudio Microphone EQを使えば音色を近づけることができます。
- 音響測定や検証作業での基準マイク化
- 測定用マイクにキャリブレーションファイルを適用すれば、理想的な「リファレンスマイク」として活用可能。
スピーカー調整やルームチューニングでも精度の高い測定が可能になります。
- 測定用マイクにキャリブレーションファイルを適用すれば、理想的な「リファレンスマイク」として活用可能。
- ライブ現場でのリアルタイム補正
- 会場や音響機材の違いにより、マイクの響きが変わってしまうのは避けられません。
リアルタイム対応のこのEQを使用すれば、現場に最適なマイク補正を即座に適用できます。
- 会場や音響機材の違いにより、マイクの響きが変わってしまうのは避けられません。
MathAudio Microphone EQがおすすめな人

MathAudio Microphone EQは、単なるEQ補正ツールではなく、「録音の土台」を整えるための専用ツールです。
高価なマイクやプリアンプを揃えなくても、手持ちの機材でクオリティの高い音を作ることができる点が魅力です。
以下のような人に特におすすめです。
- 声の録音品質を安定させたいナレーター・配信者
- マイクによる音のバラつきを減らしたい
- 毎回録音環境が違っても、一定の音質を保ちたい
- 声の「こもり」や「ピーク感」を抑えて聞きやすくしたい
- 複数のマイクを使い分けている宅録ユーザー
- 違うマイクを使っても、同じような音色に揃えたい
- 録音した素材ごとにEQ調整する手間を減らしたい
- 編集段階での音質差による違和感を減らしたい
- 音楽制作で録音精度を高めたいDTMユーザー
- 手持ちのマイクのクセを排除して、自然な録り音が欲しい
- マイクの特性による音作りの偏りを避けたい
- ボーカルやアコースティック楽器の音をクリアに録りたい
- ライブやリハーサルの音響管理をしているPAエンジニア
- 現場でのマイク補正を簡単に済ませたい
- 機材の癖を補正して、スムーズなサウンドチェックを行いたい
- フィードバック対策としてマイクの特性を整えたい
- 音響測定や検証作業を行う技術者・研究者
- 測定マイクを「理想的なフラット特性」に補正したい
- 精度の高いデータを取るための環境を整えたい
- キャリブレーションファイルに対応した正確な測定をしたい
対応環境
- 対応OS
- Windows 7以降(32bit/64bit)
- macOS 10.9以降(Intel & Apple Silicon対応)
- プラグイン形式
- VST
- VST3
- AU
主要なDAW(Cubase, Logic, Reaper, Ableton Live など)に対応しています。
まとめ:音の「違和感」を取り除くプロ向けツール
MathAudio Microphone EQは、音のプロが使う補正技術を、誰でも使える形にしたプラグインです。
以下に要点を整理します。
- マイクの周波数特性を補正し、フラットな音に整える
- 異なるマイクの音を一致させて編集効率アップ
- ステレオ録音時にマイクを完全マッチング
- キャリブレーションファイルにも対応で高精度な補正が可能
- ボーカル・配信・ライブ・測定などあらゆる現場で活躍
- 初心者でも扱いやすい直感的な操作性
この記事を通じて、MathAudio Microphone EQの持つ可能性と実用性を感じていただけたのではないでしょうか。
「今あるマイクの性能を最大限に引き出したい」方は、一度このツールを試してみる価値があります。
