
アンビエントから映像音楽、ポップスの背景音まで、幅広いジャンルに使えるサウンドがぎっしり詰まっています。
この記事では、ARCTICAの特徴や活用法、おすすめのユーザー像をわかりやすく解説します。
ARCTICA:幻想的なパッドとシンセで広がる音の世界

「ARCTICA(アークティカ)」は、シンセサウンドやパッドサウンドを中心に、冷たく美しいアンビエント音源を多数収録したKontaktインストゥルメントです。
「DEEP BLUE」の設計をベースにしつつ、さらに強化された構成で、音楽制作における空間表現の幅を大きく広げてくれます。
ARCTICAの特徴と概要
- レイヤー構造による音作り
- キーボードを分割し、2つの異なるレイヤーを演奏可能。
- レイヤーA:Bass(低音)
- レイヤーB:PadやDroneなどのシンセ系サウンド
- 直感的で実用的な操作性
- 各レイヤーに対して個別にローパス/ハイパスフィルターをリアルタイム制御可能。
- Glide(ポルタメント)もレイヤーごとに調整可能。
- 音色の組み合わせは無限大
- 各NKIファイル内でベース音やミラージュ(特殊効果音)を切り替え可能。
- 膨大な音色の組み合わせが理論上可能で、1つのパッチから何通りもの表現が可能。
ARCTICAに収録されている音源
以下のカテゴリに分かれた豊富なサウンドが収録されています。
- Pads & Synths(パッド&シンセ):55種類
- エピックなポリシンセからドリーミーで空間的なサウンドまで収録。
- 様々な楽曲ジャンルにマッチする音色構成。
- Textures & Drones(テクスチャー&ドローン):35種類
- 映像音楽やアンビエント系に最適な、持続的かつ静謐な音響。
- 風景を描くようなサウンドスケープに最適。
- Motions(ループ系):35種類
- インスピレーションを刺激するリズム・ループやモーションパターン。
- 楽曲の展開に動きを与える用途に最適。
- Mirage(ミラージュ):20種類(個別マッピングもあり)
- 幻影のような幻想的サウンド。
- 各NKIに統合されており、別インストゥルメントとしても使用可能。
- Bass Sounds(ベース音):20種類
- 単一NKI内で切り替え可能。
- ミックスに深みを与える低音設計。
ARCTICAの使い方・活用法

「ARCTICA」は、ただ音を鳴らすだけのツールではありません。
レイヤー構造や質感豊かな音色を活かすことで、楽曲制作・映像作品・サウンドデザインなど幅広いシーンで活用可能です。
ここでは、ARCTICAを実際の制作でどのように活かせるのか、その具体例をご紹介します。
主な活用シーンと使い方
- アンビエント音楽のベースとして活用
- ドローンやテクスチャーをレイヤーBに配置し、持続的な音響背景を作成。
- ベース音をレイヤーAで下支えすることで、空間に深みを与える。
- 映画やCMなどの映像音楽に最適
- 幻想的・冷たい・広がりのある音が、無機質で神秘的な映像と相性抜群。
- 緊張感や静けさを演出したいシーンで、ドローン音が効果的。
- ポップスやシンセウェーブのパッド要素として
- 背景のコードパッドとしてレイヤーBに配置するだけで、楽曲に温度感や雰囲気を追加。
- 特にテンポの遅いバラードやエレクトロポップにマッチ。
- ゲーム音楽のサウンドスケープ制作に
- 「凍てついた洞窟」「宇宙船の内部」「異世界の静寂」など、場面設定に応じた音づくりに強力。
- ループ素材(Motions)を活用して、動きのある背景音を生成。
- ライブパフォーマンスの背景音として
- Split鍵盤機能を使い、ベースとパッドをリアルタイムで切り替えて演奏可能。
- Lo/Hiパスフィルターでの即時音質調整が、ライブ中の変化に対応。
- 他の音源とのレイヤーとして重ねる
- 他のVSTと重ねることで、シンプルなシンセ音に空気感や広がりをプラス。
- ノイズ成分や質感の異なる音色を重ねて、個性的なトーンに仕上げられる。
ARCTICAがおすすめな人
ARCTICAは、ただ音色が美しいだけでなく、「どう使うか」によってその価値が大きく変わる柔軟な音源です。
どんなクリエイターにとって特に役立つのか、以下に詳しくご紹介します。
こんな人にARCTICAはおすすめです
- アンビエントやエレクトロニカ系の音楽を制作している人
- 静けさの中に広がる音を重視するジャンルと親和性が高い。
- パッドやドローンが主役になれるため、即戦力として活躍。
- 映像作品やCMのBGMを手がけている人
- 映像の雰囲気に寄り添う、抽象的かつ空気感のあるサウンドを探している方に最適。
- 幻想的・冷たさ・無機質といったキーワードにフィットする音が豊富。
- 楽曲に”奥行き”や”空間”を加えたい音楽プロデューサー
- 既存のビートやメロディに厚みを加える補完的な使い方ができる。
- サブレイヤーに配置するだけで、プロっぽい仕上がりになる。
- シンセ系の音作りに慣れていない初心者
- インターフェースがシンプルで、複雑な音作りをしなくても完成度の高い音がすぐ出せる。
- 操作に迷いづらく、すぐに制作に取り掛かれるのも魅力。
- Kontaktベースの音源を既に使っている人
- 同社の「DEEP BLUE」を使っていた人には、操作感がほぼ共通なので導入がスムーズ。
- Kontakt環境が整っているなら、即戦力として追加しやすい。
- ライブパフォーマンスで印象的な背景音を求めている人
- キーボードを分割してのリアルタイム演奏ができ、ライブにも対応。
- 即座に音質を調整できるフィルター機能が現場向け。
製品仕様
- 容量:7.6GB(解凍後)
- 音質:48kHz/24bit
- プリセット数:
- パッド・シンセ:55種類
- テクスチャ:35種類
- ループ:35種類
- ミラージュ:20種類
システム要件
使用には以下の条件が必要です。
- Kontakt フルバージョン(6.6.1以上)
- 無料のKontakt Playerには非対応
- 8GB以上のRAM
- 8GB以上のディスク空き容量
- Windows または Macに対応
まとめ:Dark Intervals「Arctica」アンビエント・映像音楽・エレクトロ制作に最適!幻想的なパッドとドローンで空間を支配するKontakt音源|DTMプラグインセール
ARCTICAは、冷たく澄んだ空間を感じさせるサウンドを軸に、多彩なレイヤー構造で音楽の深みを引き出すことができる音源です。
・ARCTICAは冷たく幻想的なパッド&シンセを中心にしたKontakt音源
・2レイヤー構造でベースとパッドを自由に組み合わせられる
・計145種類以上のプリセットがあり、音の組み合わせは無限大
・操作がシンプルで、初心者にも扱いやすい
・アンビエント・映像音楽・ライブパフォーマンスなど幅広く活用できる
・Kontaktフル版(6.6.1以上)が必要で、無料プレイヤーは非対応
ARCTICAは、単なる音源というより、空気感や空間演出を音で表現するためのツールです。
楽曲の奥行きを求めている方や、映像やゲーム音楽で世界観を大切にしたい方には、間違いなく刺さる音源です。
ぜひ、あなたの制作環境に加えてみてください。
