Expressive E「Noisy 2」音作りが楽しくなるノイズから生まれる豊かな音色！プレイヤーのジェスチャーがサウンドを変化させる、新たなモーダル合成とPWMレゾネーターを備えた次世代MPEシンセ

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もっと直感的に音を操れたら…
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そんなあなたに知ってほしいのが、Expressive Eの『Noisy 2』です。

ノイズを活用した独自のサウンドエンジンに、ジェスチャーで音を変えるMPE対応。
さらにモーダル合成やPWMレゾネーターまで搭載されたこのシンセは、表現力の幅が圧倒的。

この記事では、Noisy 2の魅力と使い方をわかりやすく解説。MPE初心者でも安心して導入できるよう、コントローラー別の設定方法や音作りのコツも紹介します。

ただ音を鳴らすのではなく、“触れて響く”シンセ体験を。
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CONTENTS

Noisy 2とは？MPE対応の次世代シンセを徹底解説

Noisy 2は、指先のジェスチャーで音が変化する「MPE」に対応したソフトウェアシンセです。

鍵盤を押すスピードや圧力、指の動きに応じて、音の強さ・明るさ・揺らぎまでリアルタイムに変化します。

ノイズを音の起点とし、複数の共鳴モジュールで響きを形成する仕組みが特徴です。

そのため、まるで楽器と対話するような感覚で音作りが楽しめます。

演奏とサウンドデザインの境界をなくすような柔軟さが、多くの音楽家から支持されています。

MPE対応の豊かな表現力：
指の圧力、上下動、横方向の動きなどが音色に直結し、1音ずつ異なる表情がつけられます
ノイズを起点にした音源設計：
ホワイトノイズやフィールドレコーディングを含む21種類のノイズをもとに、個性的な音色が生まれます
共鳴型レゾネーターの搭載：
アコースティックとアナログの5種類のレゾネーターで、自然で有機的な音響効果を実現
MIDI操作も直感的：
MPEだけでなく通常のMIDIキーボードにも対応しており、モジュレーションホイールやノブでも十分に音を操れます
プリセットの充実：
500以上のMPE用プリセットと700以上のクラシックプリセットを収録しており、初期段階から多彩なサウンドを体験可能

他のMPEシンセとの違い

MPE対応のシンセは年々増えていますが、Noisy 2には他にはない独自の要素がいくつもあります。

中でも特筆すべきは「ノイズを音の起点とする構造」と「トリガーモード」によるエンベロープ制御です。

これにより、指の動きが単なるモジュレーションではなく、音の発生そのものに関わるような体験が可能になります。

このような表現の深さと即時性の高さは、SeaboardやContinuumなどのMPE対応音源とは一線を画します。

ノイズから音を生む設計思想：
従来のオシレーター中心の構造ではなく、ノイズが共鳴体を振動させることで音が生成される仕組み。
音の質感が有機的で生々しい
トリガーモード搭載：
鍵盤の押し方・放し方・揺らし方によってエンベロープを自由に発動。
音の立ち上がりや消え方をジェスチャーで直感的にコントロールできる
リアルタイムビジュアライザー：
プレイ中の圧力・アフタータッチ・エンベロープの動きを可視化することで、音の変化が“見える”安心感がある
プレイヤーの癖を音に反映：
センサー感度やMPE反応速度を細かく調整可能。
使う人のスタイルに合わせた“パーソナライズされたシンセ”として機能する
FXも表現に対応：
エフェクトセクションもMPEに対応しており、音の動きに応じてリバーブやフィルターなどをリアルタイムに変化させられる

初心者でも扱える？インターフェースの魅力

Noisy 2は、高機能でありながら、操作のしやすさにも非常にこだわって設計されています。

パラメーターは色分けされ、現在どの部分を調整しているのかがひと目でわかります。

さらに、エンベロープやMPE信号の動きがリアルタイムで視覚化されるため、音作り初心者でも「音がどう変わっているか」を感覚的に理解できます。

このおかげで、複雑なサウンドデザインも「なんとなく触ってるうちに面白い音になる」という、楽しい体験に変わります。

カラフルで視認性の高いGUI：
各セクションが色で分類されており、レイヤーやFXの場所が迷わずわかる
リアルタイムモーションビジュアライザー：
MPEの圧力やアフタータッチ、エンベロープの動きがリアルタイムに波形で表示される
必要な情報だけを表示：
モジュレーションやエクスプレッションの設定状態が、いつでもパネルに表示され、迷いにくい
マウス操作でも快適：
各パラメーターのスライダーやドロップダウンメニューはクリックしやすく、DAW上でもストレスのない操作性
新規プリセット作成が簡単：
プリセットの保存・読み込みもワンクリック。初めてでも音作りの手応えをすぐに得られる

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ノイズから音を生む独自エンジンの仕組み

Noisy 2の最もユニークな点は、「ノイズを音の起点にしている」ことです。

一般的なシンセサイザーは、波形オシレーターから始まりますが、Noisy 2はまずノイズを鳴らし、それをアコースティックやアナログのレゾネーターに通して音に変化を加えます。

このことから、より複雑で有機的な音を作ることができ、「鳴らす」のではなく「響かせる」感覚が生まれるのです。

単なる電子音ではなく、空間の中で実際に鳴っているような質感が得られます。

21種類のノイズタイプ：
ホワイトノイズ、ピンクノイズ、フィールドレコーディングを含む多彩なソースを選べる
レゾネーターとの連携：
ノイズがアコースティックやアナログの共鳴体を通ることで、柔らかく立体的なサウンドに変化する
エクスプレッションでノイズ量を調整：
鍵盤の押し方やモジュレーションに応じて、ノイズの出力量をリアルタイムで変化させられる
静かな音でも存在感がある：
微細なノイズと共鳴音の組み合わせにより、低音量でも“鳴っている感”がしっかり伝わる
独特な音作りの起点になる：
ノイズの種類を変えるだけで音色のベースがガラリと変わるため、アイデアの出発点としても最適

音作りの中心となるノイズとレゾネーターの関係

Noisy 2では、ノイズとレゾネーターが音の中心を担います。

ノイズはただの雑音ではなく、共鳴させることで音色の「素材」として活用されます。そして、その素材を「響かせる」役目を担うのがレゾネーターです。

ノイズの種類や強さを変えるだけで、レゾネーターの反応も変化し、音に微細なニュアンスが生まれます。

この連携があるからこそ、弦楽器や打楽器のような自然な響きも、SF的で未来的なサウンドも自在に表現できるのです。

ノイズ（音の素材）：
21種類から選択可能で、音のキャラクターを大きく左右する。
フィールドレコーディング系では空間的な質感も得られる
レゾネーター（音の体）：
3基のレゾネーターにより、ノイズが持つエネルギーを音に変換。
選択したタイプによって、音の質感が変わる
アナログ型とアコースティック型の違い：
アナログ型は太く安定したサウンド、アコースティック型は複雑な倍音構成を持ち、空間的な響きに優れる
ノイズとレゾネーターの組み合わせが無限大：
同じノイズでも異なるレゾネーターを通すことで、全く異なる音色を作ることができる
MPEでダイナミックに変化：
演奏中のジェスチャーで、ノイズの量と共鳴の強さを変えられるため、1音ごとに異なるニュアンスを演出できる

モーダル合成とPWMレゾネーターの特徴と違い

Noisy 2には2種類の主要なレゾネーターがあります。

それが「モーダル合成に基づいたアコースティックレゾネーター」と、「アナログ風のPWM（パルス幅変調）レゾネーター」です。

モーダル合成は、現実の楽器が持つ複雑な倍音構造を再現できるのが強みです。

一方、PWMは太くて安定感のある電子的なサウンドに向いています。

この2つを自由に組み合わせることで、自然な音から人工的な音まで幅広くカバーできるのが、Noisy 2ならではの魅力です。

モーダル合成（アコースティックレゾネーター）：
Leda、Ganymède、Io、Callistoの4タイプを搭載。実際の楽器に近い、自然で複雑な響きを再現
倍音の精密な設計が可能：
モーダルレゾネーターは倍音の配置を細かく調整でき、幻想的・幽玄的な音作りに適している
PWMレゾネーター（アナログ的サウンド）：
オシレーターの波形の幅を変えることで、クラシックなアナログシンセのような太さと揺らぎを生む
ドリフト機能で“ヴィンテージ感”を再現：
PWMにはアナログらしい不安定さを演出するドリフト機能があり、温かみのある音を作れる
2つのレゾネーターを重ねて使える：
アコースティックとPWMを同時に使用することで、自然音と人工音のハイブリッドなサウンド設計が可能

表現力を引き出すMPE操作とトリガーモード

Noisy 2は、MPE（MIDI Polyphonic Expression）の可能性を最大限に引き出す設計になっています。

特に注目すべきなのが、音の発音そのものをコントロールできる「トリガーモード」です。

これによって、鍵盤を押す速度、離す速さ、上下の揺らし方といったジェスチャーが、単なる装飾ではなく、音の立ち上がりや変化に直接反映されます。

このアプローチは、他のMPE対応シンセとは明確に異なり、より直感的で「演奏している感覚」を強く得られる要素になっています。

MPE信号への高精度な反応：
圧力・アフタータッチ・スライドの3軸情報を滑らかに解析し、音の強弱や質感をリアルに表現
ダイナミックトリガーモード搭載：
鍵盤の押し方や速さでエンベロープを発動。
押し込む速さがそのまま音の勢いに変わる
離す動作でもコントロール：
「リフト」や「シェイク」など、音を離す・揺らすときの動作にも反応し、減衰やモジュレーションが発生
従来の鍵盤奏法と自然につながる：
ピアノや弦楽器のような「弾き方で音が変わる」感覚がそのままMIDIに反映される
トリガーモードの切替が簡単：
モードはドロップダウンで即変更可能。
演奏スタイルに応じた設定がスムーズに行える

プレイヤーのジェスチャーで音が変わる仕組み

Noisy 2は、指先の動きをそのまま音に変換する“ジェスチャーベース”のシンセです。

単に鍵盤を押すだけでなく、押す力・速さ・揺らし方・離し方といった細かな動きまでもが音の一部になります。

これらのジェスチャーをリアルタイムで検出し、それに合わせて音の立ち上がりや変化を制御してくれるのが、Noisy 2の革新的な部分です。

その影響で、演奏そのものがサウンドデザインの一部になり、単調になりがちなループでも、毎回異なる表情を持たせることができます。

圧力（プレッシャー）で音の強さを制御：
鍵盤を押し込む強さに応じて、音量や音色の明るさが自然に変化
アフタータッチでフィルターやエフェクトが動く：
演奏中の押し込み加減でリアルタイムにエフェクトを操作
上下の動きでエンベロープ発動：
高速な押し下げ（Push）や素早い離し（Lift）に反応して、音の発音タイミングや減衰を変化
左右のスライドでトーンをシフト：
Y軸方向のスライドで、ピッチベンドや音色の微調整が直感的に行える
動きが見えるインターフェース：
これらのジェスチャーは全て画面上に可視化され、演奏と音の関係を視覚的にも理解しやすい

トリガーモード3種の使い分けと音の反応の違い

Noisy 2には、MPE演奏をさらに表現豊かにするための「トリガーモード」が3種類搭載されています。

どのモードも、鍵盤の操作方法に応じてエンベロープの発動タイミングや強さを調整できるようになっており、演奏表現に奥行きを与えてくれます。

このおかげで、押す・離す・揺らすといった操作すべてが音の一部になり、通常のMIDIシンセとはまったく異なる“触れて操る”感覚を得られます。

Dynamic Push：
キーを素早く押し込む動作に反応し、エンベロープを発動。
叩くような操作に強い音の立ち上がりを与える
Dynamic Lift：
キーから素早く指を離したときに反応し、音のリリース部分にアクセントを付けられる。
タメの効いた表現が可能
Dynamic Shake：
押す・離すの両方に反応。上下の動きを交互に与えることで、細かく揺らぐような効果やアクセントを加えられる
モード切替はワンクリックで簡単：
使用するプレイスタイルに合わせて即時切替ができ、演奏中でも操作性を損なわない
感度調整も可能：
各トリガーモードには専用の感度コントロールがあり、自分の演奏タッチに合わせた最適な反応が設定できる

主要MIDI/MPEコントローラーとの接続方法と設定例

Noisy 2は、主要なMIDIおよびMPE対応コントローラーとの高い互換性を持っており、セットアップも非常に簡単です。

基本的にはDAW上でプラグインを起動し、MIDIインプット設定を行えばすぐに演奏を始められます。

特にMPE対応機材との相性は抜群で、個別のプリセットや最適化された設定があらかじめ用意されています。

このことから、初心者でも複雑な設定を意識せずに、直感的に操作を始められるのがNoisy 2の強みです。

OsmoseやSeaboardなど主要MPE機器に対応：
500以上のMPE専用プリセットは、各ハードの特性に合わせて最適化されている
TouchéやPush 3との互換性も高い：
300種類のTouché用プリセットが用意されており、物理的な動きと音の変化をダイレクトに結びつけられる
非MPEキーボードでも操作可能：
Modホイールやノブ、エクスプレッションペダルによってMPEに近い動きの代用が可能
MIDI設定はプリセットごとに自動反映：
使用するデバイスに応じて、ノブやホイールの動作が自動マッピングされる仕組み
専用の設定画面で微調整が可能：
MIDIチャンネルや感度、各種コントロールの反応スピードなどを細かくカスタマイズできる

Osmoseとの連携手順とおすすめ設定

Osmoseは、Noisy 2の持つ表現力を最大限に引き出せるMPEコントローラーの一つです。

押し込み、揺らし、離すといった操作すべてが音に影響するため、Noisy 2のジェスチャー重視のエンジンと非常に相性が良いのです。

接続や設定もシンプルで、専用のプリセットが多数用意されているため、導入直後から豊かな表現が可能になります。

この結果として、まるで本物の楽器を演奏しているような一体感のある音作りが楽しめます。

USBまたはMIDIで接続：
OsmoseをPCに接続し、DAWやスタンドアロンホストでNoisy 2を読み込む
DAW側でMPEを有効化：
Ableton Liveの場合はMIDIトラックの設定で「MPEを使用」にチェックを入れる
Noisy 2のMPEモードを選択：
上部メニューから「MPEモード」を選び、Osmose向けに調整されたプリセットを読み込む
感度調整のポイント：
Osmoseは非常に繊細なため、PressureやSlide感度を少し下げると演奏が安定しやすい
おすすめの初期プリセット：
Ganymède Strings、Analog Dust、Smooth ModalなどはOsmoseのジェスチャーがしっかり反映される人気プリセット

Seaboard・Push 3との接続時に注意すべきポイント

SeaboardやPush 3は、MPEに対応した高度なコントローラーですが、それぞれ操作感や信号の出力仕様に個性があります。

Noisy 2はこれらの機器にも対応していますが、最大限に活かすにはいくつかの調整ポイントを押さえることが重要です。

こうして機器に合わせた設定を行うことで、よりスムーズに直感的な演奏を楽しむことができます。

Seaboardの“グライド”に注意：
Y軸（上下）とX軸（左右）の動作が敏感なため、Noisy 2のPitchやFilterの変動幅を制限しておくと演奏しやすくなる
Push 3はMPE対応ファームウェアが必要：
使用前に最新のファームウェアにアップデートすることで、MPEモードが有効化される
ModとAftertouchの兼用調整：
Push 3はAftertouchが強めに出力されるため、Noisy 2側で感度をやや抑えると自然な変化が得られる
XYパッドやマクロを活用：
SeaboardのTouch FaderやPush 3のマクロコントロールとNoisy 2のマッピング機能を組み合わせると、より多彩な表現が可能
プリセット選びも重要：
Seaboardなら滑らかなGlide対応プリセット、Push 3ならアタック感が強調されたものを選ぶと、それぞれの特性を活かせる

一般的なMIDIキーボードでも楽しめる理由

Noisy 2はMPE対応が大きな特長ですが、MPE非対応の一般的なMIDIキーボードでも十分にその魅力を楽しむことができます。

専用の「クラシックモード」が用意されており、Modホイールやノブを使って音に動きを加えられる設計になっています。

このおかげで、MPE機器を持っていない方でも、豊かな音色変化やリアルな演奏感を体験できるようになっているのです。

クラシックモード対応の700プリセットを収録：
MPE不要で使えるプリセットが豊富に用意されており、即戦力として活用できる
モジュレーションホイールで動きを追加：
ホイールでレゾネーターの共鳴量やノイズ量を変化させることで、手元の操作だけで表情が加えられる
CCノブやスライダーにも対応：
DAWやMIDIコントローラーで割り当てれば、エンベロープやエフェクトも自在に操作可能
ジェスチャーの代用機能を搭載：
鍵盤のベロシティやアフタータッチを使って、MPEに近いニュアンスを再現できる
音源としての完成度が高い：
そもそもの音質や質感が優れているため、シンプルな入力方法でも“音が良い”と感じられる仕上がり

Noisy 2の使い方：操作性とプリセット活用

Noisy 2は、音作りに対するハードルを下げつつも、深く掘り下げる余地をしっかりと持った設計が魅力です。

特にプリセットの扱いやすさは秀逸で、初心者はそのまま使っても楽しめ、経験者は編集して自分好みにカスタマイズすることができます。

この結果として、音作りに不慣れな人でも「なんとなく触っていたら面白い音が出た」という発見が得られやすく、遊び感覚で創作が進んでいきます。

即戦力になるプリセットが豊富：
MPE用・非MPE用あわせて1200以上のプリセットが収録され、ジャンルを問わず使える構成
プリセットは視覚的に分類：
レイヤー構成や音の傾向に応じて色やラベルで整理されており、選びやすい
マクロで簡単に音を変化：
複数のパラメーターがあらかじめマクロにまとめられていて、1つのノブで大胆な変化が可能
エディット画面が見やすい：
シグナルの流れや各セクションの位置が視覚的に把握でき、初めての編集も迷わない
保存もすぐできる：
編集した音はそのまま上書き保存や別名保存が可能。
自分だけの音作りもすぐに始められる

プリセットの種類と選び方・保存方法

Noisy 2には、MPE用と非MPE用を合わせて1200以上のプリセットが収録されています。

これらはサウンドのジャンルや使用するMIDI機器に応じて分類されており、どのコントローラーを使ってもベストな演奏体験が得られるよう設計されています。

プリセットは「Main」と「Layer」に分かれており、さらに直感的なキーワード検索やフィルタリング機能も備わっているため、求める音にすぐたどり着けます。

MPEプリセット（500種類）：
OsmoseやSeaboardなどのMPE機器に特化。
プレッシャーやスライドに反応しやすく、繊細な演奏表現が可能
クラシックプリセット（700種類）：
一般的なMIDIキーボード向け。
Modホイールやノブで表現をつけやすい構成
レイヤープリセットも豊富に収録：
Mainプリセットの構成要素であるLayerプリセットも個別に選択でき、自分だけの組み合わせが可能
プリセットの選び方：
フィルター検索で「MPE対応」「ジャンル」「明るさ」「空間の広がり」などから絞り込める
保存方法はシンプル：
プリセットを調整後、保存アイコンからワンクリックで保存。
名前・タグ・コメントも付けられるため管理がしやすい

レイヤー機能の使い方と音作りのコツ

Noisy 2の音作りをさらに奥深くしているのが、「レイヤー構造」の存在です。

各プリセットは、最大2つの独立した音色レイヤーと、1つのエフェクトレイヤーで構成されています。

それぞれに別のノイズ、レゾネーター、エンベロープを設定できるため、まったく異なる音の個性を1つの演奏にまとめることができます。

そのため、繊細な高音と太い低音を同時に扱ったり、時間差で広がるような複雑な音の動きも簡単に作れるようになります。

各レイヤーに異なるノイズとレゾネーターを設定可能：
Layer Aにアコースティック、Layer BにPWMというように、役割分担がしやすい
エフェクトレイヤーで全体のまとまりを演出：
共通の空間系エフェクト（リバーブ、ディレイなど）を重ねることで、バラつきのあるレイヤー同士も自然につながる
モジュレーションの割り当ても個別対応：
レイヤーごとに異なるLFOやマクロを設定でき、音の動きをより立体的にコントロール可能
片方だけをソロで調整可能：
編集時にはLayer AとBを個別にミュート・ソロ再生できるため、バランス調整がしやすい
2つの音を時間差で鳴らすテクニック：
エンベロープやトリガー設定をずらすことで、1音で時間差のある音展開を作ることができる

自分だけの音を作るためのヒントと実践例

Noisy 2は、豊富なプリセットを使うだけでなく、一から自分だけの音を作り上げる楽しさも味わえるシンセです。

音作りの自由度が高いため、「ちょっといじるだけでガラッと印象が変わる」のが魅力です。

レイヤーの活用やモジュレーション設定次第で、誰とも被らない個性的なサウンドを構築することができます。

このように、自分の感覚にフィットした音を育てていく過程そのものが、制作意欲を高めてくれる要素にもなっています。

まずはプリセットから不要なレイヤーを削除：
シンプルな構成にしてから、1音ずつ自分の音を足していくのがおすすめ
ノイズを変更するだけでも印象が激変：
音の出発点となるノイズを入れ替えるだけで、全体の質感や空気感が大きく変わる
モジュレーションを最小限から足していく：
LFOやエンベロープの数値をゼロから少しずつ調整することで、意図通りの動きを把握しやすくなる
マクロでまとめて操作できるようにする：
複数のパラメーターを1つのノブに割り当てることで、演奏時の操作が格段にラクになる
気に入った音は即保存＆タグ付け：
自作した音はこまめに保存しておき、ジャンルや雰囲気でタグをつけると後で探しやすくなる

モジュレーションとエクスプレッションの連携方法

Noisy 2では、LFOやエンベロープなどの「モジュレーション」と、MPE信号による「エクスプレッション」が密接に連携して動作します。

これにより、単なる時間的変化だけでなく、演奏中のジェスチャーに応じたリアルタイムな音色変化も自然に加えられます。

この柔軟性が、音作りの幅を大きく広げてくれるため、サウンドデザインだけでなくライブ演奏でも強い味方になります。

MPEジェスチャーがモジュレーションに反映される：
PressureやSlideがそのままFilterの開閉やNoise量の増減に繋がる
モジュレーションとエクスプレッションの同時設定が可能：
1つのパラメーターにLFOとアフタータッチを同時に割り当てられるため、動きと感情を共存させた音作りが可能
複雑な設定も視覚的に確認できる：
どのモジュレーションがどこに適用されているかは、カラフルなルーティング表示で一目で分かる
あえて“競合”させるテクニック：
LFOで揺らしながら、Pressureで揺れを抑えるなど、動きのぶつかり合いでユニークな表現を作ることができる
パフォーマンス重視の設定にも強い：
ノブやペダルとの組み合わせで、演奏しながらリアルタイムにモジュレーションの深さをコントロール可能

LFO・フィルター・FXの具体的な使い方

Noisy 2の音作りにおいて、LFO・フィルター・エフェクトは重要な役割を果たします。

特にLFOは、音に動きを加えるための基盤として活躍し、フィルターは音の明るさや空気感の調整に最適です。

さらに、エフェクトも単なる“装飾”ではなく、MPEやモジュレーションと連携させることで演奏表現に直結させることができます。

このように、これらの機能を積極的に活用することで、音色に奥行きと立体感を生み出すことが可能になります。

LFO（Low Frequency Oscillator）：
サイン波・ノコギリ波など6種の波形から選択可能。
揺らぎや周期的変化を付加できる
LFOの目的別使用例：
ピッチに割り当ててビブラート、フィルターに割り当ててワウ効果、パンに割り当ててステレオ移動などが可能
フィルターセクション：
ローパス、バンドパス、ハイパスなど複数搭載。
共鳴の強さ（Resonance）も調整可能で、音のエッジ感が変わる
エフェクト（FX）：
リバーブ、ディレイ、ディストーション、コーラスなどを搭載。
各レイヤーごとに個別適用もできる
モジュレーションとの連携が強力：
LFOやMPE信号を使って、リバーブの広がりやディレイのタイムをリアルタイムに変化させることができる

Noisy 2をライブや制作で最大限に活かすには？

Noisy 2は、スタジオでの制作だけでなく、ライブ演奏でも力を発揮する柔軟なシンセです。

MPEによるリアルタイム操作性の高さに加え、動作が軽く、エフェクト処理も安定しているため、ステージでも安心して使えます。

また、プリセットの即時切り替えや、MIDIマッピングの自由度も高いため、自分のプレイスタイルに合わせたセットアップが簡単に実現できます。

軽量かつ安定した動作：
最小限のCPU使用量で高音質なサウンドを維持できるため、DAW上でもライブ用ホストアプリでもスムーズに稼働
演奏中のMIDI操作がしやすい：
ノブやペダル、モジュレーションホイールにリアルタイムで複数のパラメーターを割り当て可能
プリセットの即切り替えが可能：
ステージ上でもワンクリックまたはMIDI信号で音色を切り替えられるため、セットリストに沿った進行がしやすい
自作プリセットをまとめて管理できる：
セットごとにプリセットフォルダを作っておくことで、曲順に沿ったロードが可能
トラブル回避策も用意：
動作が不安定な場合に備え、低負荷モードやレイヤー削減などの調整機能も搭載されている

CPU負荷を抑える設定とバイパス機能の活用法

Noisy 2は比較的軽量なソフトシンセですが、マルチレイヤー構成や重めのエフェクトを多用すると、PC環境によっては処理が重く感じられることもあります。

そうした場合でも、いくつかの工夫や機能を活用することで、負荷を抑えつつ快適なパフォーマンスが可能になります。

このような省リソース設定は、ライブなどのリアルタイム環境でも特に効果的です。

使用レイヤーを1つに制限する：
Layer BやFXレイヤーを一時的にミュートすれば、処理量を大幅に軽減できる
エフェクトのバイパスを活用：
ReverbやDelayはCPU負荷が高くなりやすいため、制作段階ではオフにしておき、書き出し時にONに戻すのがおすすめ
エコノミーモードの活用：
Noisy 2の設定で、内部処理の一部を簡易化するオプションが用意されている場合があり、それをONにすることで安定性が向上する
サンプルレートの調整：
DAW全体のサンプルレートを48kHzから44.1kHzに落とすだけでも、CPU負荷が少なくなるケースがある
外部FXで負荷を分散：
必要に応じてDAW側の軽量なエフェクトを併用することで、Noisy 2の内部エフェクトに頼りすぎず、安定動作を維持できる

ライブでのMPE活用術とトラブル回避のコツ

Noisy 2はライブパフォーマンスでも高い表現力を発揮できるシンセですが、MPEを活用する際には事前の準備や設定が重要です。

操作の自由度が高い分、予期せぬ音の暴れやCPU負荷による遅延が発生することもあります。

このような事態を避けるためには、使うプリセットの見極めや、演奏前のテスト、トリガーモードの適切な設定がポイントになります。

プリセットの整理と事前チェック：
ライブ用に軽量なプリセットを厳選し、動作確認を行ったものだけを使用リストに入れる
感度設定の調整：
会場の温度や鍵盤の癖によってジェスチャー感度が変わることもあるため、本番前にPressureやSlideの反応度を調整しておくと安心
トリガーモードは控えめに設定：
ライブでは安定性が求められるため、PushやShakeの感度をやや低めに設定することで暴発を防げる
トラブル時はバイパス機能を活用：
音が出なくなった場合やCPUが急に跳ね上がった場合は、レイヤーやFXのバイパスで即応できるようにしておく
外部MIDIマッピングのバックアップ：
モジュレーションノブやペダルの割り当てを一時的に解除・再設定できるよう、DAW側でテンプレートを用意しておくと復旧が早い

システム要件

Noisy 2は、最新のPC環境に最適化されたソフトウェアシンセです。

Mac・Windowsどちらにも対応しており、軽量かつ高機能な動作が可能です。

ただし、安定して使うためには、ある程度のスペックが必要となります。導入前に、以下のシステム要件を確認しておくと安心です。

対応OS
　macOS 11（Big Sur）以降、IntelチップおよびAppleシリコンに対応
　Windows 10以降
対応プラグイン形式
　VST2 / VST3 / AU（Audio Units）
　※スタンドアロンでは使用不可
推奨CPU
　最低：Intel Core i5-7400 または AMD Ryzen 5 2600
　推奨：Intel Core i7 または上位Ryzenシリーズ
推奨メモリ
　最低4GB以上、推奨は8GB以上（マルチレイヤー使用時は余裕がある方が快適）
ライセンス方式
　PACE iLokシステム（USBキー不要、最大3台までアクティベーション可能）
インストール容量
　約数GB（プリセット・マルチサンプル込みで拡張する場合あり）
その他の要件
　安定したインターネット接続（インストール・アクティベーション時）