
普通の音源では物足りない
もっと感情に寄り添う音がほしい
そんな音楽クリエイターにこそ試してほしいのが、AudiofierのAerkordです。
リアルと人工が交差する独特な音色と、直感的な操作性が魅力のKontaktライブラリ。
この記事では、その魅力と活用法を分かりやすくご紹介します。

Aerkord:自然と人工が融合したサウンドライブラリの魅力

「Aerkord」は、Audiofier社によるKontakt専用サンプルライブラリで、自然楽器とデザインされた音色が融合したハイブリッドな音楽制作ツールです。
「Randomisers Series 1.2」の一部として提供されており、ユニークかつ即戦力のサウンドを求める現代のプロデューサーや作曲家に向けた製品です。
Audiofier「Aerkord」の6つの特徴
Aerkordの特徴を解説します。
特徴1:サウンド設計と音源の豊富さ
Aerkordは、以下のような自然音や設計された音を組み合わせることで、独特な音の世界観を生み出します。
- 収録音源の種類
- 弦楽器:バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス
- 弓で弾かれるギターや民族楽器
- 管楽器:ドゥドゥク、カヴァル、竹笛、オカリナ、グラヤ
- 女性ボーカル
- グラニュラー加工された音、アンビエント、スペーシーなサウンドなど
- 音源カテゴリ
- ナチュラル:録音された実音
- デザイン:加工された独創的な音
- グラニュラー:粒状で幻想的な音色
- スペーシー:空間的な広がりのあるサウンド
特徴2:強力なサウンド操作機能
Aerkordには、直感的かつ柔軟に音を変化させるための機能が多数備わっています。
- サウンドソース操作
- 音源2つ+“Trails”(持続音)を同時使用可能
- 音量、パン、オクターブ、セミトーン、フィルター調整
- AHDSR(アタック、ホールド、ディケイなど)個別設定
- 再生モード
- シングルマップ:2音源を同時に1ゾーンで再生
- デュアルマップ:音源を鍵盤の上下で分割再生
- ランダムマップ:再生ごとに音源が変化する
特徴3:インテリジェント・ランダマイザー
Aerkordの目玉機能とも言える「インテリジェント・ランダマイザー」は、音作りの効率と創造性を大きく向上させます。
- 主な機能
- 音色を完全またはカテゴリ内でランダム生成
- 過去のランダム化履歴を1000段階まで記憶・再生
- サウンドブラウザーと連動した選択も可能
特徴4:ツインステップシーケンサーとアルペジエーター
即興性と複雑な動きを持つシーケンスを生み出すためのツールが充実しています。
- ステップシーケンサー
- 2つのシーケンサーを同時に使用可能
- 鍵盤スイッチで8種のシーケンスをリアルタイム切り替え
- ランダムな即興ノート生成
- アルペジエーター
- シーケンサーと併用または単独使用が可能
- 短音音源のリズミカルな再生に最適
特徴5:Crystalsジェネレーターと特殊エフェクト
独創的なサウンドを追求するクリエイターにはたまらない、「Crystals Generator」などの音響効果機能も搭載。
- Crystals Generatorの特徴
- 音のディレイをコード(3和音・5度など)でハーモナイズ
- “Cloud”フィルターで幻想的なブラー効果
- 歪みやフェイザーなどと組み合わせ可能
- その他エフェクト
- マスター:サチュレーション、コーラス、2種ディレイ、Lo-Fi、リバーブ
- 各レイヤーに180種以上のコンボルバー効果
- Trails専用のディレイ・リバーブも搭載
特徴6:シーケンスのエクスポートや柔軟な演奏モード
作ったシーケンスをそのままMIDIデータとしてDAWに取り込むことも可能です。
- 便利機能一覧
- MIDIドラッグ&ドロップ対応
- スケール選択が可能なキー・マネージャー
- パンの広がりとランダム設定
- マルチアウトプットやスプリット演奏も対応
Aerkordの使い方・活用法

Aerkordは、そのユニークな音源構成と柔軟な機能によって、さまざまなジャンルや用途に応用できるライブラリです。
特に「音の質感」や「動き」を重視する場面でその真価を発揮します。
以下に、実践的な活用法をいくつか紹介します。
- 映画・ゲーム音楽のアンビエント背景作りに最適
Aerkordに収録されている弦楽器や木管、女性ボイスなどのナチュラル音源に、グラニュラー処理やスペーシーなエフェクトを加えることで、深みのある背景音を簡単に生成できます。 - アルペジエーターとステップシーケンサーでリズムに動きを
パッド系の音色にツインステップシーケンサーを組み合わせて、静かな中にも変化のあるサウンドを作ることができます。
手動でシーケンスを弾いて録音できるため、自然なニュアンスを加えやすいのも魅力です。 - サウンドデザインや効果音制作にも活用
Crystals Generatorを使えば、和音でハーモナイズされた幻想的なディレイ音を生成できます。
これを変調させたり、Cloudフィルターでぼかしたりすることで、SF的な効果音も容易に作成可能です。 - MIDI書き出しでDAWとの連携もスムーズ
作成したシーケンスやアルペジオはMIDIとしてドラッグ&ドロップで書き出しが可能。
自作のトラックや他の音源への割り当てにも活用できます。 - 即興性と実験性を重視した制作スタイルにマッチ
インテリジェント・ランダマイザーにより、音源やシーケンスを即座にランダム生成。
予測不能な音の出会いが、作曲のインスピレーションを広げてくれます。
Aerkordがおすすめな人
Aerkordは、ただ音を鳴らすだけのライブラリではなく、創造力を刺激し、音楽制作に新たな視点をもたらすツールです。
独自のサウンド構築エンジンと多彩な素材は、さまざまなタイプのクリエイターにフィットします。
以下に、Aerkordが特におすすめな人を具体的に挙げてみます。
- 映画やゲームのBGMを手がけるコンポーザー
幻想的なパッド、民族楽器のような音色、空間系エフェクトを駆使して、情景描写にぴったりの音楽が構築しやすく、映像に深みを与える音作りが可能です。 - アンビエントやエクスペリメンタル系のアーティスト
グラニュラー音源やCrystals Generatorによる不定形で漂うような音の連なりは、アンビエントミュージックの制作に最適。
即興的な操作との相性も良く、創作の幅を広げます。 - サウンドデザイナーや効果音制作者
録音素材に加工を加えた「デザイン音源」や「スペーシー音源」が充実しており、単なるBGMだけでなく、効果音としての活用にも向いています。 - 作曲にアイディアが行き詰まりがちな人
インテリジェント・ランダマイザー機能により、何も考えずに新しい音を次々と生成できるため、インスピレーションの起点として非常に有効です。 - Kontakt音源に慣れていて、操作に自由度を求める人
音の構成・ルーティングが自由で、マルチアウトやゾーンの分割、リアルタイムMIDI出力などにも対応。
Kontaktの高度な機能を活かせる中〜上級者にぴったりです。
システム要件
- 対応フォーマット:Kontaktフル版(v5.8.1以降)
- 容量:22GB以上(圧縮形式 NCW)
- 収録サンプル数:8,500以上
- インストール方法:Pulse Downloader使用
- 注意:Kontakt Player(無料版)には非対応
まとめ:Audiofier「Aerkord」ランダマイザー・ツインシーケンサーを搭載!弦楽器・木管・ボイスを収録し、自然音と人工音が融合した独創的サウンドで映画・アンビエント・サウンドデザインに最適な音楽制作ツール|DTMプラグインセール
Aerkordは、弦楽器や木管、女性ボーカルなどのリアルな音源と、デザインされたサウンドを融合させたKontakt専用ライブラリです。
・Aerkordは、自然音とデザイン音が融合したハイブリッドなKontaktライブラリ
・収録されている音源は、弦楽器、木管、声、民族楽器など多彩
・インテリジェント・ランダマイザー機能で、常に新しい音作りが可能
・Crystals Generatorやステップシーケンサーで、音に動きや奥行きを追加できる
・映画音楽、アンビエント、サウンドデザイン、実験音楽など幅広い用途に対応
Aerkordは、ただ音を鳴らす道具ではなく、「音を探す」プロセス自体を楽しませてくれるツールです。
もしあなたが音にもっと自由さと表現力を求めているなら、一度触れてみる価値は十分にあります。


