
Missing Time – Anomalous Event Sequencerは、Ableton Live用のユニークな生成系シーケンサーです。
3機のクラフトがフィールド内を移動する行動をもとに、リズムやメロディ、ハーモニーを自動生成します。
この記事では、主な機能や特徴、できることを詳しく紹介します。
Missing Time – Anomalous Event Sequencer|UFOの行動が音楽になるAbleton Live用シーケンサー
Missing Timeは、Ableton Live用のMax for Liveデバイスです。
3機のクラフトが地上の対象を探し、接近し、ビームで持ち上げるという一連の行動を演奏データへ変換します。
音楽はあらかじめプログラムされたパターンではなく、クラフトの動きから自然に生まれます。
そのため、同じ演奏が繰り返されることはありません。
特徴は次のとおりです。
- クラフトの移動距離がリズムになる
- 持ち上げる高さがメロディになる
- 対象物の重さが音域になる
- 毎回異なる演奏が生成される
- ポリリズムと自然なハーモニーを同時に実現できる
1つのノブで演奏全体が変化する:FIELDノブ
FIELDは、このデバイスを象徴するメインコントロールです。
1つのノブを操作するだけで、演奏全体の性格が大きく変化します。
変化する要素は以下のとおりです。
- リズムの密度
- クラフトの移動速度
- 休止時間
- ノートの長さ
- フレーズの密度
- コードが切り替わる頻度
FIELDを低く設定すると、ゆったりとしたアンビエントサウンドになります。
反対に高くすると、多数の音が飛び交う密度の高い演奏へ変化します。
シンプルな操作で楽曲の印象を大きく変えられるのが特徴です。
楽曲のキーに自動で合わせる
Missing Timeは、Ableton Liveのスケール設定を読み取り、自動でキーに合わせて演奏します。
演奏中に不自然な音が混ざりにくく、即興的な生成でも楽曲へ自然になじみます。
主な特徴はこちらです。
- Liveのスケール情報を自動で取得
- キーに合わせたノートを生成
- コードフィールドが自動で変化
- 作曲中のハーモニーに自然になじむ
生成系シーケンサーでありながら、楽曲との一体感を維持しやすい設計です。
毎回異なるクラフトチームが登場する
シード値によって、3機のクラフトの個性が決まります。
それぞれ異なる性格を持ち、毎回違う演奏スタイルを作り出します。
変化する要素は以下のとおりです。
- 移動速度
- 行動パターン
- 高度
- 対象を選ぶ傾向
同じシード番号なら、いつでも同じチームを再現できます。
気に入った演奏が見つかったら、そのシード番号を保存しておけば後から同じ設定で制作できます。
3つのボイスを別々の楽器で鳴らせる:Zoned Mode
Zoned Modeでは、3機のクラフトそれぞれに異なる音域を割り当てられます。
Instrument Rackを利用すると、それぞれ別の音源へルーティングできます。
例えば次のような使い方が可能です。
- 低音域はパッド
- 中音域はプラック
- 高音域はベル
3つの楽器が会話するような立体的なアンサンブルを作れます。
付属のInstrument Rackプリセットも、この機能を体験できる内容になっています。
4種類の動作モード
Missing Timeには、異なる性格を持つ4つのモードが用意されています。
それぞれ演奏の雰囲気が大きく変わります。
Drift
安定した対位法のような演奏を行います。
自然な流れを維持しながらフレーズが展開します。
Blackout
突然演奏が止まり、再び演奏へ戻る動きを繰り返します。
静寂を効果的に取り入れた演奏になります。
Unstable
時間の経過とともに予測しにくい動きが増えていきます。
混沌とした変化を楽しめます。
Temporal
時間の流れが伸縮するような独特のグルーヴを作ります。
グリッドに縛られない演奏表現が可能です。
他のデバイスもモジュレーションできる
TRANSMIT
TRANSMITでは、クラフトの行動から生成された8種類のコントロール信号を利用できます。
Ableton Live内のさまざまなパラメータへ割り当てられるため、シーケンサー以外の音作りにも活用できます。
利用できる信号には次のようなものがあります。
- ビームエンベロープ
- リフト動作
- コードステップ
- クラフト全体の活動量
モジュレーションは現在のパラメータ設定へ加算されるため、自分の音作りを保ったまま動きを追加できます。
演奏内容をリアルタイムで確認できる
Missing Timeは、視覚的なフィードバックも充実しています。
演奏結果だけではなく、クラフトがどのように動いているのかもリアルタイムで確認できます。
表示される情報は以下のとおりです。
- フィールド全体の俯瞰表示
- ハーモニーフィールド
- 音域マップ
- 各クラフトの状態
- テレメトリー情報
音がどのような仕組みで生まれているのかを目で確認できるため、生成過程も楽しめます。
収録内容
Missing Timeには、以下の内容が含まれています。
- Prana Missing Time(.amxd)
- Instrument Rackプリセット「Dream」
- Instrument Rackプリセット「Space Time」
- イラスト付きPDFマニュアル
動作環境
利用するには以下の環境が必要です。
- Ableton Live 10以降
- Max for Live
付属のInstrument Rackプリセットは、Ableton Live標準デバイスのみで構成されています。
まとめ:Prana Sound Studio「Missing Time – Anomalous Event Sequencer」3機のクラフトがフィールド内を飛び回り、その行動からリズム・メロディ・ハーモニーを自動生成するAbleton Live用Max for Liveシーケンサー|DTMプラグインセール
Missing Time – Anomalous Event Sequencerは、UFOの行動を音楽へ変換するというユニークな発想を採用したMax for Liveデバイスです。
一般的なシーケンサーのようにノートを入力する必要がなく、クラフトの行動そのものがリズムやメロディ、ハーモニーを作り出します。
シンプルな操作でアンビエントから複雑なポリリズムまで幅広く表現でき、毎回異なる演奏を楽しめるため、アイデア作りや楽曲制作の新しいインスピレーションを得たい方にも適したシーケンサーです。
